この日は朝5:00に家を出て羽田空港へ向かう。羽田からはスカイマークの7:50発福岡行きの便に搭乗する。
機内はシートピッチが大変狭く、足を置くのに苦労した。定員を1割程度減らして、その分シートピッチを広げればよいと思うのだが。
9:30福岡空港着。そこから地下鉄で博多駅に行き、10:35の快速列車に乗り込み折尾に向かう。
11:18折尾着。ここから西鉄北九州線の撮影に入る。
今日は最終日ということで、西鉄北九州線の電車はただで乗車することができる。車内は名残を惜しむ客や鉄道ファンでいっぱいだった。
隣の折尾東口まで電車で行き、この付近の陸橋にて、隣を走る鹿児島本線を絡めて撮影をする。
鹿児島本線と西鉄北九州線に列車が並んだ姿を期待したのだが、残念ながらそのような写真は撮れなかった。
あとで合成画像にして楽しもう。
撮影が一段落した後に折尾に戻る。ここで当駅の名物「かしわめし」を買い、駅付近のベンチで食べる。味付けご飯の上に鶏のかしわ・錦糸玉子・刻み海苔をまぶしてあり、これらのハーモニーが最高だった。
皆さんが折尾へきた際にはこの「かしわめし」をお勧めします。
食事の後、西鉄北九州線で皇居崎に向かう。この付近では工場や皇居崎の駅をバックに写真を数枚撮る。
すれ違いのシーンもカメラに収めることができた。
この後西鉄北九州線で黒崎駅前まで行き、JRに乗り換え門司港へと向かう。
16:35門司港着。50系客車の出発までしばらく時間があるので、外に出て駅舎を撮影する。この駅は外部・内部とも昔の雰囲気を残しており、国の伝統文化財に指定されている。
つい駅舎を撮るのに夢中になって、50系客車の出発まで時間がわずかになってしまった。急いで改札をくぐり撮影の準備をする。しかし客車列車はすぐに出発し、間に合わなかった。
ここで時刻表を見た。17:35に快速列車があり、この列車はスペースワールドで客車列車を追い抜く。早速快速列車に乗り、スペースワールドに向かう。
客車列車はホームの向かい側に停車しており、これを数枚撮影した。
この50系客車は筑豊本線に入る列車だが、同線は来年電化が予定されており、この時点で廃止になる可能性が強い。そのため、門司港・スペースワールドの両駅でもカメラを構えた人が数人いた。
その後普通列車で小倉に戻り、18:47の「ソニック33号」で別府へ向かう。今朝の早起きで睡眠不足だったために、車内では熟睡していた。
19:55に別府着。駅付近の居酒屋で食事をとる。
個人的には大分名産の関アジを食べたかったのだが、これを出している店が見当たらなかったため、別の郷土料理「だんご汁」を注文した。
白味噌で野菜を煮込んだスープの中にうどんを太くしたようなものが入っており、味はまあまあだった。
別府は温泉の街であるために、夜遅い時間帯でもにぎやかである。温泉や風俗などの店に出入りする人も多く見られる。
公衆浴場で汗を流した後、宇和島運輸のフェリーに乗るために別府観光港へ向かう。ここから23:55発八幡浜行きの便に乗船する。
この便は2:30には八幡浜に着くが、5:00まで船内で休憩することができる。私が乗ったのはカーペット敷きの2等船室で、料金は1,770円だ。普通に宿泊するよりずっと安い上、就寝中に移動もできるのだから、かなりお得である。
皆さんが九州から四国へ移動する際には、宇和島運輸フェリーの夜行便をお勧めします。
朝5:00、フェリーを降りて八幡浜駅へ向かう。「SL花神号」通過まで時間があるため、5:57発の普通列車で宇和島へ向かう。宇和島駅前は、南国のムードが広がっていた。
宇和島からは今来たルートを、7:47の「宇和海4号」で卯之町まで引き返す。
卯之町8:07着。ここからはタクシーで撮影地に向かう。
今回の撮影地は立間〜下宇和の峠越えの区間で、これを俯瞰するような格好で撮影する。眼下に広がる海と付近のみかん畑が、絶景である。
私がここに着いたときには既に20人ほどカメラマンがいたが、時間がたつに連れてさらに増えてきた。宇和島での発車を狙った後、ここまで追っかけてきた人がほとんどである。
「SL花神号」は絶景の中を、10:00ごろ通過した。しかしSLの前には補機のディーゼル機関車が2両ついており、少し残念だった。
撮影後、タクシーで卯之町駅に戻る。「SL花神号」がホームに停車していたため、写真を数枚撮る。
その後、10:43の普通列車で予讃線を東へと向かう。途中の伊予大洲は10分停車で「SL花神号」を追い抜くため、その時間を利用して写真を撮る。多くの家族連れが記念撮影を楽しんでいた。
さらに東へ向かい、串で途中下車。ここでは、民家の屋上を借りて撮影する。屋上では3人がカメラを構えていたが、一人はこの家のご主人だった。彼は、私が「東京から来た」と言ったとき、驚いた様子だった。
13:10頃「SL花神号」は鉄橋上で轟音をたてて通過した。
13:40の普通列車で更に東へと向かい、14:10伊予市着。ここでは「SL花神号」の発車を狙う。伊予市駅前は見物人を含め、人出がすごかった。発車まで4分しかないため、急いでカメラを構える。
14:14、「SL花神号」は煙をいっぱいに吐きながら出発した。
SL撮影を一通り終え、14:50松山着。まだ陽が高いので写真撮影を終えるにはもったいない。
とりあえず改札を出た。駅舎内には、ハイカラ風にまとった地元のボランティアがおり、これに多くの人がカメラを向けていた。また、地元の文豪・夏目漱石にちなんだ品物を販売していた。
松山駅は、今回のイベントに合わせてハイカラ風の駅舎に建て替えられていた。ここでは、駅舎と駅前を走る伊予鉄道(路面電車)の写真を撮る。
その後、15:31の普通列車で大浦へと向かう。ここでは、瀬戸内海をバックに走る列車と海に沈む夕日を撮る。しかし地形の関係で、海面下に夕日が沈む写真は撮れなかった。
17:12の普通列車で松山に戻る。駅舎と伊予鉄道を、今度はバルブで撮影する。白っぽい駅舎はやはり夜の方が綺麗だった。
夕食をとり土産を買った後、19:29の「いしづち28号」で松山を後にする。
坂出で「サンライズ瀬戸」に乗り換える。今日乗車するのは一人用個室「シングル」だ。「サンライズ瀬戸」は21:42に入線する。
松山および坂出では、発車メロディが「瀬戸の花嫁」になっていた。いかにも四国らしい。
荷物が多いせいか、個室はかなり狭く感じられた。しかしプライバシーが保てるため、開放型寝台よりずっとよい。
この列車は岡山で「サンライズ出雲」を併結し、東京へと向かう。私は疲れがたまっていたので、岡山を過ぎたとたんに眠ってしまった。
「サンライズ瀬戸」は6:44に横浜着。出社までしばらく時間があるので、駅西口にある「スカイビル」内のサウナで一服する。みなとみらいから昇る朝日がとても綺麗だった。
身なりを整えてから会社(最寄はJR横浜線鴨居)に出社する。旅が終わったことを実感した。
今回は日程的に余裕のない旅だったが、それなりに感じたこともあった。
西鉄北九州線については、廃線が本当に妥当だったのだろうか。線路は複線で、本数も1時間に3〜4本あった。普段乗客が少なかったようには見えない。
最終日には鉄道ファンだけでなく地元の人々、それも高齢者がかなり乗っており、廃止を惜しんでいるようだった。
路面電車はモータリゼーションが進んだ時代に次々と廃止されてしまったが、現在は交通渋滞や環境問題の点から再び見直され始めている。
一般の鉄道に比べて駅間距離が短く、階段を上がることも少ないため高齢者には優しい交通機関である。高齢社会になるこれからの時代には欠かせない存在だろう。
西鉄北九州線は残念ながら廃止されてしまったが、他の路面電車は可能な限り、LRT化して残すべきだと思う。
一方四国では、今回予讃本線沿線の絶景にとりつかれた。瀬戸内の海とみかん畑をバックに列車が走る姿は、「これぞ愛媛県」といったところだ。
毎年一度ぐらいはSLを走らせてもよいのではないかと思う。
四国や九州は、まだまだ地域特有のもの、素晴らしい風景を発見させてくれるだろう。どちらも時間があるとき(年末年始・ゴールデンウィーク・旧盆ぐらいしかないが)に、ゆっくり廻ってみたい。
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